営業をしているものの、毎日仕事が辛くてしかたがないという人もいるのではないでしょうか。営業は大きなやりがいもありますが、明確な成果が求められ、プレッシャーのかかる大変な仕事です。性格の向き不向きが出やすい仕事でもあります。
ここでは、営業に向いていない人の特徴や、辛くて辞めたくなったときの対処法について説明します。
目次
営業職が辛い!向いていない人の特徴とは
どのような仕事でも向き不向きというものはありますが、営業職ではそれが顕著に現れます。営業職といっても新規営業もあればルートセールスや受付営業などもあり、それぞれ求められるスキルに多少の違いはありますが、向いていない人には共通の特徴があるものです。
それを見ていきましょう。
コミュニケーションが苦手
営業する上で大切なのは、相手と円滑なコミュニケーションをとることです。うまくコミュニケーションのとれない営業マンではお客様も信用しづらく、どんなに良い商品であっても購入しないということもあるでしょう。
また、営業では、商品の魅力や価値を相手に理解できるようにわかりやすく説明したり、相手のニーズを的確にくみとり適切な提案を行ったりすることが大切です。
そのためにも、高いコミュニケーション能力が必要になります。他者と関わることが苦手、うまくコミュニケーションがとれないといった性格では、営業成績を上げることは難しいでしょう。
プレッシャーに弱い
営業の形態にもよりますが、多くはノルマが設定されています。また、成果がすぐに数字として出る業務です。
そのため、営業マンには常にプレッシャーがかかります。このプレッシャーをやる気に変えられる人は、営業もうまくいく可能性が高いです。
反対に、プレッシャーがかかると過度のストレスを感じる人は、緊張したり焦ったりしてうまくセールスしにくいでしょう。
営業では、お客様に断られることはよくあります。厳しい態度を取る人はたくさんいますし、なかには罵倒してくるような人もいるかもしれません。そんなときに、すぐに落ち込む人も営業には向いていないでしょう。
自分で判断できない
基本的に、営業は自分から積極的に相手に働きかけ、信頼を築くことが大切です。営業の種類にもよりますが、顧客の希望に応じてさまざまな提案を行うことも多いでしょう。
自分では何かを判断する自信がなく、指示を待っているような性格では、うまく対応できません。
辛いと感じる理由
性格的に営業に不向きな人はもちろん、向いていないわけではない人でも営業職を辛いと感じることはもちろんあります。
どういったときに辛いと感じることがあるでしょうか。
ノルマが達成できない、どうしたらいいのかわからない
営業をする上で、最も辛いのはやはりノルマが達成できないことでしょう。自分なりに工夫し、毎日がんばっているのに一向に具体的な成果が上がらないのは辛いものです。どうにかその月のノルマがこなせても、次の月になったらまた一から始まります。
これが続くと、これ以上何をしたらいいのか、どうしたらいいのかわからないという気持ちにもなるでしょう。
客先に顔を出したり電話を入れたりするのさえ怖く感じるようになることもあります。
扱っている商品が良いとは思えない
扱っている商品が良いものであれば、自信をもってお客様にすすめることができます。魅力を語りやすいため、営業もしやすいでしょう。
しかし、その商品があまり良くないものだったり、ほかに良いものがあることを知っていたりする場合、お客様に売りこむことに抵抗を感じやすいものです。
また、自分を信じたお客様が商品を購入した場合には、罪悪感を感じることもあるでしょう。仕事として割り切れない人にとっては辛いものです。
時間外労働が多すぎる
営業はお客様の都合に合わせる必要があるため、時間外や休日などでも対応しなければいけないときがあります。
そのため、残業や休日出勤などの時間外労働が多く、激務になりがちです。体力的にも身体的にも大きな負担を感じる人は多いでしょう。
営業職が辛いときはこうしよう!対処法をご紹介
営業が辛くてたまらず、辞めたいと考えている人もいるでしょう。
仕事が辛いと感じたときの対処法を紹介します。
営業をすることで得られるメリットを考える
営業職は辛いものですが、本気で取り組むことでさまざまなメリットが得られます。その1つが、提案力や行動力、交渉力、コミュニケーション能力といったビジネススキルが身につくことです。これらのスキルは、営業以外の仕事でも大いに役立ちます。
また、社外に人脈を持てるのも営業職のメリットです。スキルを磨き、人脈を得ておくことは将来的に仕事を変えることがあっても大いに役立つでしょう。
小さな目標を立て達成を積み重ねる
ノルマが達成できず自信を失っている人は、小さな目標を立ててそれを達成するようにするのもおすすめです。
たとえば、会社が提示したノルマが大きすぎて無理だと感じてしまうなら、細分化して1日にこの金額ならいけると設定してみるといった方法です。小さな目標でも達成できると自信が生まれます。
成功体験を積み重ねることで、自身の回復や仕事のやる気につながるでしょう。
営業の方法を変えてみる
努力しても結果に結びつかない人は営業の手法が合っていない可能性がありますので、変えてみるのも1つの方法です。
上司や先輩に相談するのも良いでしょう。毎月多くの売上を上げている敏腕営業マンの仕事の方法を真似てみるのも、意味のある方法です。
その営業マンが行っている手法自体は向いていない可能性もありますが、売上を上げるためのテクニックには自分でもきるものがあるでしょう。
それでも辛いなら転職を
どうやっても営業の仕事が辛いと感じるのであれば、辞めて転職するのも良いでしょう。
ただし、配属されて1カ月や3カ月で辞めるのはおすすめできません。
なぜなら、まだ仕事のこともよくわかっていない段階だからです。経験を積めば営業に対する考え方が変わるかもしれません。
また、あまり短い期間で転職しようとしても、経験もスキルもないために転職活動がうまくいかない可能性も考えられます。
まずは自分にあった職種を見つける
営業が辛いといっても、向いていない性格なのに配属されてしまった人もいれば、営業自体の仕事は好きだけれど今の会社が合わないという人もいるでしょう。
前者であれば、営業以外の仕事を選んだ方が良いですし、後者であれば別の会社の営業職を選ぶのも良いでしょう。
転職したいけれど具体的にどの仕事が良いかわからないという人は、まずはどのような仕事があり、自分に向いているのはどれかを徹底的に調べることが大事です。転職しても仕事が辛いということにならないように、じっくり検討しましょう。
転職エージェントに相談する
転職活動は、自分ひとりですすめてもうまくいかないことが多いです。そこで、転職エージェントに登録すると良いでしょう。
転職エージェントは人材紹介サービスの1つです。キャリアコンサルタントがつき、転職相談の面談を行ってキャリアに合った求人の紹介を行ってくれるほか、企業との間に入って面接のセッティングや給与の交渉を行うなどのサポートを行います。履歴書や職務経歴書の添削や面接の指導などもあり、転職活動の力強い味方となるでしょう。
ただし、就職して数カ月で辞めてしまったなどあまりキャリアがない場合は、サポートが受けられないこともあります。
また、悪質な転職エージェントに登録してしまうと、望まない企業への入社を無理にすすめてくることもあります。
転職エージェントは企業に優秀な人材を紹介し、企業がその人材を雇用した時点で報酬を受け取ることができますので、求職者の希望や適性を無視して無理に紹介することがあるのです。
リクルートエージェントやマイナビエージェントといった大手エージェントに登録した方が、安心して活用できるでしょ
う。
転職サイトを活用する
転職を繰り返していたり前職を数カ月で辞めてキャリアがなかったりして、転職エージェントのサポートが期待できない場合は、転職サイトを積極的に利用しましょう。
自分のペースで転職活動を行いたい人も、転職サイトの方が向いています。
転職エージェントとの大きな違いは、キャリアコンサルタントなどがつかず、企業への応募や面接日時の調整などは自分で行う必要があることです。
ただし、dodaのようにキャリアアドバイザーがついたり、マイナビ転職のようにWeb履歴書の添削サービスを提供していたりする転職サイトもあります。
転職サイトによって特徴が異なりますので、1社に絞らず複数に登録するのがおすすめです。あまり多すぎても管理しきれませんので、3~5社程度が適正でしょう。
また、転職サイトからはおすすめ求人の案内など、たくさんメールが届くことがあります。
プライベートで使用するアドレスと同じにすると大切なメールが埋もれる可能性もありますので、フリーアドレスを取得して登録すると良いでしょう。
辛いならどこかで見切りをつけて転職することも大切
どうしても向き不向きはあるもの
営業の仕事は向き不向きがあります。
特に、人と関わるのが苦手だったり、プレッシャーに弱くストレスを感じやすかったりする人はあまり向いていないでしょう。
自分で物事を判断して進めることが不得手な人も営業には不向きです。営業自体に向いている人も、ノルマに追われ、時間外労働も多いため、辛いと感じることが多い仕事です。
辛いのはこんなとき
辛いと感じるシーンは人によってそれぞれです。
ノルマが達成できずどうしていいかわからず辛いという人もいれば、ノルマはこなせても時間外労働が多くて負担になっている人もいます。
仕事に対する自信を失っている場合は、仕事のできる営業マンを参考にしたり先輩に相談したりして営業の手法を変えてみるのも1つの方法です。
営業の仕事に取り組むことで得られるメリットを考えていることで、やる気につなげることもあるでしょう。
無理して続ける必要はない
やるだけのことはやってみて、それでも辞めたいと思うのであれば、どこかで見切りをつけることも大事です。
合わない仕事を無理に続けると、成果があがらないだけでなく、精神的に不安定になることもあります。
次の仕事は長く勤められるものにするために、適性のある職種を慎重に探しましょう。転職エージェントや転職サイトを活用するのも効果的です。