「仕事がつまらないから辞めたい」そう思ったことが一度はあるのではないでしょうか。
私も小売店に勤務していた時、まさにそんな気持ちでした。お客さんが来ない時間帯は本当に退屈で、5分が30分に感じるくらいに長い時間でした。「何しているのだろう」「何のためにここにいるのだろう」何度そう思ったか知れません。
毎日同じ作業、さらにお客さんが来ない苦痛な時間…暇ということ以外考えることもないので、ネガティブな気持ちが芽生え、やる気を失っていました。
周りに相談しても「暇で給料もらえるなんて羨ましい」と言われる始末。仕事が退屈なんて贅沢かもしれませんが、辛いものは辛いですよね。
本記事では、少しでも前向きに仕事に取り組めるような方法をご紹介します。今の仕事がとにかく退屈だと感じる方は、参考にしてみて下さい。
目次
職場でできる対策
職場で自分だけが退屈にしていて、肩身の狭い思いをしている人もいるのではないでしょうか。他の仕事を手伝ったり、できることはあるけれどそれも限りがありますよね。精神的にも苦痛です。他にも自分から行動できる方法を探してみましょう。
ここでは、職場で仕事を退屈と思わない方法をご紹介します。
先輩・上司に話を聞いてみる
自分と同じ業務を担当している先輩や上司に、日頃どのようにして仕事を乗り切っているか話を聞いてみましょう。
そこで聞くのは、どのようにして仕事を楽しんでいるかということです。この仕事のどこに意義を感じていて、どこに面白さを感じているのか、詳しく聞いてみて下さい。
先輩や上司は、恐らくあなたより何年もその仕事を経験しています。あなたと同じく、退屈で仕事を辞めてしまいたいとも思ったことがあるかもしれません。
だからこそ、いかにしてその退屈を乗り切ったのかが参考になることでしょう。一人に限らず何人かに聞けば、その分違う答えが返ってきますので、様々なヒントが得られます。自分ではわからなかった仕事の面白みを知ってみることも大切ですね。
先輩や上司も頼りにされて嬉しいでしょうし、あなたも話を聞けば、先輩や上司への尊敬の念がさらに増すかもしれません。職場の人間関係にも良い効果がありそうです。仕事内容はもちろん大切ですが、一緒に働く人との関係性も仕事のモチベーションに大きな影響を与えます。
今一度、職場の人とのコミュニケーションを密にとってみてはいかがでしょうか。
本気でマニュアル作成してみる
「この仕事は続けられない」と感じたときに、すぐに辞められるようにマニュアルを作成してみるのもいいかもしれません。書類作成なので周りから暇そうに見られる心配もないですし、何より実際辞める時に引き継ぎがとても楽になります。
私もこの方法を試したことがあるのですが、どのように教えたらわかりやすいか考えるだけでも時間が過ぎ、またそうして出来上がったマニュアルは自分のおさらいにもなり、重宝しました。引継ぎは会社によっては十分にしてもらえない場合もあるので、後任の方にも感謝されるかもしれません。
凝ったマニュアルを作ることで達成感を味わえますし、資料作成のスキルも上がりそうです。
さらに、そこでうまく説明できない部分があれば、自分自身仕事を十分に理解していないということです。
「仕事が退屈だから辞めたい」と言っている場合ではありません。業務内容を振り返ることで初心に帰ることができ、改めて仕事を理解するきっかけにもなります。
仕事に関連した資格を取得してみる
仕事で必要な資格であれば、自信のスキルアップになります。資格の種類は、金融系の仕事であればファイナンシャルプランナー、事務系の仕事であれば社会保険労務士や日商簿記など、業種によって様々です。
特に取るべき資格はないという人も、パソコン系の資格なら身近ですし、取っていて損はないでしょう。職場のパソコンでも練習ができます。
学生時代と違い、社会人になるときちんと勉強する機会というのは少ないです。社会人になって学び直すと、改めて学ぶ楽しさを見出せるかもしれません。
また資格試験に合格した達成感を味わうことで、さらに頑張ろうという気持ちが湧きますよ。専門知識を増やすことで、転職することになっても有利になります。自分の将来の為に時間を費やしてみましょう。
業務の効率化を図ってみる
毎日毎日同じ作業で退屈している場合、その作業を効率化する方法がおすすめです。
あらかじめ書類をまとめておく、ファイル整理をしてわかりやすくする等、簡単なものでも作業効率は変わってきます。パソコンを多く利用する場合、業務効率化に関するフリーソフトを利用するのもいいでしょう。
IDを一括で管理できるソフトや、ファイルを簡単に圧縮できるものまで様々です。細かい作業を効率化することによって、職場の人にも感謝され関係が良好になるかもしれません。
パソコンで一番利用頻度が高いのは、エクセルではないでしょうか?エクセルには、ルーティン作業を自動化する「マクロ」という機能がありますが、この機能を使って業務の効率化を図れば仕事も一段と捗り、充実感が得られるのではないでしょうか。
また繁忙期にも対策をしていれば慌てずに済みます。ルーティン作業だと思っていたことが一瞬にして終わるので、余った時間を勉強や他のことに充てられるのは嬉しいですよね。但し、効率化のし過ぎにより、余計に退屈になってしまわないよう注意が必要です。
デスク・パソコンを掃除してみる
どうしてもやることがない場合、自分のデスクを掃除してみましょう。
引き出しの中に不要な書類が溜まっているかもしれません。
バラバラになったファイルを整理したり、ラベルを張りなおす作業だけでも結構な時間が経ちます。
文具の補充や、周りの人の分までできることを探してみましょう。
定期的に掃除をすることによって気分も晴れやかになりますよ。
パソコンの整理もおすすめです。
特にデスクトップはついアイコンだらけにしがちですが、すっきりさせることで業務も効率化できます。
ファイルをひとつにまとめるなどして、データがいつでも見やすい状態にしておきましょう。
プライベートでできる対策
例え単調でつまらない仕事でも、他に夢中になれるものがあれば頑張れるような気がしませんか?例えば学校生活で、授業は退屈だけれど部活は大好きという人も多かったですよね。
何かひとつこれだ、と夢中になれるものに出会えればそれが気持ちの支えとなり、何事も前向きに取り組めるものです。職場のストレス解消にもなるでしょう。
ここでは、プライベートを充実させることにより、仕事に対しても前向きに取り組む方法をご紹介します。
副業に勤しむ
空いた時間を使い、副業にチャレンジする方法です。趣味・特技、興味のある分野があればそれに関係した副業もおすすめです。
文章を書くことが好きであればWebライティングの仕事がありますし、ハンドメイドが好きであれば、自分の作品をフリマアプリに出す手段があります。
このふたつは比較的自分のペースで出来ますし、本業がおろそかになる心配もありません。特に興味のある分野がなくとも、アンケートモニターなど空き時間にすぐ取り組めるものもあるのでおすすめです。
他にも株式投資やFX投資などの投資系副業も人気を集めています。
副業というと、難しそう、自信がないと感じる方も多いかもしれません。
そういった気持ちは一切捨てて、とりあえずやってみることで新しい目標ができるかもしれません。
何か目標ができることは、モチベーションアップにも繋がります。
せっかく時間があるにもかかわらず、ただ仕事をして家に帰っているだけでは少々勿体ないかもしれません。
自分の経験や好きなことを振り返ってみて、自分に適した副業を探してみましょう。
空き時間に少しずつ副業を始めることも、いい気分転換になりますよ。
趣味に夢中になる
夢中になれる趣味を探すことで人生が豊かになり、毎日を新鮮な気持ちで過ごせるかもしれません。それは仕事においてもメリットになるでしょう。
しかし、趣味がなくて悩んでいる人も多いようです。趣味、といっても、大層なものでなくて良いのです。
人に自慢できるものでなければいけないわけでもありません。
読書・映画鑑賞何でも良いので試してみると、意外と楽しいと思えることが見つかるかもしれません。
ネットで趣味を探すと膨大な数が出てくるので、そこからピンと来たものにチャレンジしてみるもの良いでしょう。
私も習い事を始めて、そこで出会った人から有益な話が聞けたり、自分にとって有意義な時間が増えて本当に習い事をして良かったと感じました。
新たな出会いと日常の変化によって、単調だった生活から抜け出せたような感覚がありました。
不思議と仕事もメリハリをつけて楽しめることが多くなったので、是非おすすめしたい方法です。
転職活動をしてみる
仕事がつまらないから辞めたいという思いがどうしても拭えない場合、ひとまず転職サイトに登録してみるのも良いでしょう。リクナビやマイナビ、エン・ジャパンなどの転職サイトを閲覧するだけでも、おすすめ企業やセミナー情報を知ることができます。
また他の企業について知ったとき、本当に今の職場を辞めてもいいのかよく考える必要があります。今の職場での出世や副業の充実など、転職しなくとも有意義に過ごせる可能性はいくらでもあるからです。
今の職場の人間関係や福利厚生も鑑みて、自分が納得するまで悩むことをおすすめします。
その際、転職エージェントを活用するのも手です。プロの視点から、本当に転職すべきか、また転職することのメリットについてもアドバイスを貰えるでしょう。
あくまで自分の意志を持って冷静に判断することが重要です。
充実した毎日を過ごそう!
ここまで、退屈な仕事の対策をご紹介しました。仕事がつまらなくて辞めたいという気持ちは、殆どの人が感じたことがあるでしょう。何もおかしい事ではありません。
私も冒頭で申し上げたように、何度もその理由で仕事を辞めたいと思っていました。その後も何年か続けることができたのは、職場やプライベートで少しでも楽しいことを見つけようとしたからかもしれません。
小さなことでも仕事を見つけ、少しずつ取り組んでいったことによって、自然と前向きになれたような気がしています。退屈な仕事で悩んでいる方は、是非自分なりに充実した過ごし方を探してみて下さい。