転職先への卒業証明書の提出が必要であるという場合、卒業してから何年も経過しているのにどのように取得すればよいかわからない人もいるでしょう。
この記事を読めば卒業証明書の発行方法がすべてわかります。
そして、卒業証明書が転職先の企業でどのように使われるかと言うことも解説します。
転職先から求められた書類を集めなければ信用を落とします。
事前に発行方法を確認しておきましょう。
目次
転職に卒業証明書は必要なのか
新卒でも第二新卒でもない人や、ミドルクラスの年齢の人が転職をする場合に卒業証明書が必要かどうかということを疑問にする人は多いでしょう。
先に答えておきますが、ミドルクラスの方の転職でも卒業証明書の提出を求める企業はあります。
因みに、卒業証明書は卒業証書とは異なるもので発行のためには学校に問い合わせる必要があります。
勿論、すべての企業で提出が求められるわけではありませんが、準備に時間がかかるような書類は準備しておいて無駄になることはありません。
それではここで何故、転職先の企業は卒業証明書の提出を求めるのか説明していきます。
学歴の詐称などが無いか確認のため
卒業証明書を求める最大の理由は履歴書に記載された学歴に詐称が無いかどうかを確認するためです。
学歴の詐称によって罪に問われることはありませんが、会社で働く中で一番大事な信頼を失ってしまうことになります。
将来的に企業側が管理者としての責任を負う可能性まであるのできちんと確認をしたいのです。
学歴の詐称があった場合は内定の取り消しまで発展する可能性もありますので注意しましょう。
提出をすることを拒否すると学歴詐称を疑われてしまう場合もあります。
卒業証明書の提出を求められた場合はその企業の方針に従い提出をするようにしましょう。
今後の方針を相談するために
企業側が卒業証明書の提出を求めるもう一つの理由があります。
それは、自身がどのような勉強を今までしてきたか、どのようなことに興味を持っているか等を知ることです。
今後どのような業務を任せればよいか検討する素材にするためです。
例えば、外国語を専門にしている大学を卒業した人であれば、得意な外国語を使った業務を任せることが出来るのです。
理系であったり文系であったりそれぞれに特性は異なりますので、卒業証明書は自身のアピールでもあります。
この学校を選んだことによりどのようなスキルを身につけたか、ということを話すきっかけにもなります。
卒業証明書の発行方法
それでは、卒業してからかなりの時間がたっている状態でどのように卒業証明書を発行するのでしょうか。
ここでは、発行の方法を解説します。
卒業証明書は何年たっても永久に保存されていますので取得することは可能です。
しかし、現在の学校の状態によって発行する方法や窓口が変化するのでここで個別に解説します。
すべての学校窓口によって発行までにかかる時間は異なりますのでその点は個別に問い合わせましょう。
卒業した学校に問い合わせる
卒業証明書の発行は基本的に卒業した学校の事務所窓口に問い合わせることで発行することが可能です。
利用料金に関しては学校によって異なりますが500円ほどで発行してもらえます。
申請書を記入してから卒業証明書の発行までに数日必要な場合もありますので、どのくらいの時間がかかるかは窓口で確認しましょう。
窓口であれば申請書にミスがあってもその場で確認できますので一番早い方法だと言えます。
学校が統合されていた場合
最終学歴となる学校が統合されてしまっていた場合でも卒業証明書を発行することは可能です。
統合先の学校が卒業の有無の情報を引き継いでいますので、そちらの事務所窓口に問い合わせることで卒業証明書を発行してくれます。
自身が卒業した学校がどの学校に統合されたかを事前に調べておく必要はありますのでインターネットか教育委員会に問い合わせてみましょう。
学校が廃校になってしまっている場合
それでは、卒業した学校が既に廃校となってしまっている場合はどうでしょうか。
学校が廃校となってしまっている場合の対処方法もあります。
この場合は教育委員会に問い合わせます。
廃校となってしまった学校の所在地と名前がわかれば教育委員会の方で卒業証明書の発行がどこで行えるかを教えてくれます。
私立の場合も廃校になってしまった学校の近くの私立学校連盟が自身の卒業記録を保存していますので、そこで卒業証明書は発行できます。
卒業した学校が遠方にある場合
卒業した学校が遠方にある場合は郵送で申請できるかどうか確認してみましょう。
もしも、郵送だと書類の提出に間に合わない場合は直接取りに行くようにします。
郵送で出来る場合も申請書を送ってもらって、記入してから更に送り返し卒業証明が送られてくるのを待つという段取りになる為、手元に届くまでの時間を計算しなければなりません。
書類提出の予定と照らし合わせて確実な方法を選択しましょう。
卒業証明書と共に準備するもの
転職の場合でも卒業証明書の提出を求められることがあることは既に理解できているでしょう。
そして、卒業証明書だけではなく他の書類の提出を求められる場合があります。
証明書の発行や受け取りに関して時間や手間がかかる人に関しては他の書類も一緒に頼んでおけば後で焦ることもないでしょう。
ここで、内定後に一般的に必要になるであろう書類をまとめておきます。
成績証明書
卒業した学校で卒業証明書を発行してもらうのであれば、成績証明書も一緒に発行してもらいましょう。
卒業証明書の提出と同時に成績証明書の提出も要請してくる企業はありますので申請しておいて無駄は無いでしょう。
各種資格の証明書
これまでに取った資格等があるのであれば、その資格を証明するためにも証明書を準備しておくと良いでしょう。
これらの証明書に関してはコピーでも構いません。
提出を求められたときにすぐに提出できるようにしておきましょう。
写真付きの身分証明書
身分の証明のために写真付きの身分証明書の提出を求められる場合もあります。
写真付きの身分証明書とは具体的にはパスポート、運転免許証、マイナンバーカードや住民基本台帳カードなどです。
その他の書類
卒業証明書以外に必要となる書類も確認しておきましょう。
内定が決まってから必要となる書類は企業によって異なりますが、源泉徴収票、年金手帳なども提出の義務が生じる場合がありますので合わせて用意しておきましょう。
卒業証明書の発行と共に自身の過去を振り返る
転職する理由は個人によって異なります。
キャリアアップの為であったり、現在の会社でパワハラにあっていて嫌になってしまったという場合もあります。
これまで働いていた職種と似ている会社に就職する場合であれ、全く異なる職種に就職する場合であれ、間違いなく共通していることは新しい会社に就職するということです。
新しい会社に就職するのですから又、新たな気持ちで面接も就職後も臨まなければなりません。
新たな気持ちとは、初めて就職した時のような初心に戻ることです。
働き始めてから長い時間が経過するとこういった初心を忘れてしまいがちです。
初めての就職活動をしている時には卒業証明書をはじめ色々な証明書を準備することを面倒くさがっていたわけではないはずです。
一つ一つの就職試験に備えて面接の練習や書類を一生懸命集めた過去を思い出しましょう。
転職は人生の一つの転換点でもあります。
転職先で求められた提出書類は決して事務的に用意するものではありません。
卒業証明書のように過去の自分の経歴を見直すきっかけとしても効果があるのです。
今まで自分が築き上げてきたものや考えてきたことをこれを機会に反省してみましょう。
そういった、過去の自分をみつめることで新しい自分を発見することにつながり、更に初心に戻ることも出来るのです。
新しい会社では自身の気分もフレッシュにして能力を最大限に出せるようにしていきましょう。