採用選考の最終段階になると、面接官に「入社可能日はいつになるか」という質問をされる場合があります。
面接の際にそのような質問をされるということは、「自社への入社意識があるのかどうか」や「すでに我々はあなたを採用しようと考えています」という合図である可能性が極めて高いです。
せっかくのチャンスなので、ここは事前にしっかりと対策したほうが良いです。
とはいえ、その際に一体どのような返答をすれば企業側に好印象を与えてもらうことができるのかと悩んでしまう人も多いかと思います。
そこで本記事では、転職のときに入社可能日について聞かれた場合どのように回答するのが適切なのか、ということについて具体的に解説していこうと思います。
こちらの記事をしっかりと読み込んで、事前に対策を練っておきましょう。
目次
入社可能日を聞かれたときの適切な回答方法
もしもあなたが、面接のときに「入社可能日はいつですか?」と聞かれた場合は、ここはできるだけすぐに回答できるようにして、可能な限り先延ばしするのを避けるようにしましょう。
理由としては、企業側が中途採用であるという場合、すぐにでも入社してほしい場合があるからです。
在職中の転職であるという場合には、就業規則により多くの定めがあるという場合だと、退職届を提出してからだと早くてもおよそ2週間はかかってしまいます。
会社を既に退職しているという人の場合でしたら、翌日からの出勤が可能という人が多いかと思いますので、ここは特に問題ないかなと思います。
内定が決まり次第入社することができるということを、ここでしっかりと伝えることができれば、面接官側からすれば意欲的に映ります。
なので、会社をすでに退職しているという人はぜひそうするべきでしょう。
とはいえ、だからといって在職者が不利になるかと言えば、そんなことはありませんので安心してください。
出来るだけ企業側の希望日に入社できるように退職日を調整するつもりであるということを、ここできちんと誠意をもって相手に伝えることができれば、企業側も納得してくれるでしょう。
ここでのポイントとしては、きちんと自分の現状を相手に誠意をもって伝えるということが大事です。
そうすれば、相手側も理解してくれる可能性が高まりますので、その方が結果的に転職活動もスムーズにおこなっていけるでしょう。
大切なことなので繰り返し伝えておきますが、とにかく相手に誠意を見せるということが大事です。
ここはしっかりと覚えておきましょう。
入社可能日を聞かれたときのNGな回答例
では逆に、入社可能日を聞かれたときにNGとなってしまう回答はどのようなものになるのでしょうか。
入社可能日を聞かれた際の適切な回答方法について紹介したあと、次はこちらに関して説明していこうと思います。
どのような回答がNGなのかというと、それは「会社側に退職届をまだ提出できていないので、いつ頃に入社することができるかがわからない」といったような、曖昧な回答をしてしまうことです。
もしもあなたが中途採用であるという場合、退職する際にはある程度の期間を設ける必要があるということは担当者もわかっています。
そのため、この人は円満退職に向けてしっかりとした準備をしているのか、または自分の会社への入社を積極的に検討してくれているのかなということについてを企業側は事前によく見ているのです。
回答をしているその人の様子からきちんと判断しているので、ここで中途半端に曖昧な回答をしてしまうのは、評価を下げることにつながってしまうので、あまり良くはありません。
ここはしっかりと注意していかなければなりません。
とはいえ、面接で入社日を決めなければならないというルールはどこにもありませんので、まだ回答するのに困ってしまうという場合は、大体の時期を理由と合わせながら回答していくのが良いでしょう。
ここでも、相手に対してしっかりと誠意をもって回答していくのがポイントです。
入社可能日が確定したら上司に連絡する
では、そのようなやりとりのあと、実際に入社日が確定したらどうすれば良いのでしょうか。
それは、現在働いているという人でしたら、現職の上司にきちんと報告をするということです。
ここできちんと話し合い、お互いに退職する日を共有できたら、そのあとは転職先の採用担当者に連絡して、入社日の調整をおこなっていきましょう。
主な連絡手段としては、やはり直接話すことが大事なので、電話が良いでしょう。
とはいえ、連絡をなるべく早めに済ませたい、または忙しくて電話に出るのが難しいという場合だったら、メール、もしくは採用者の移行に合わせながら連絡手段を変えていくのが良いでしょう。
もしも遅れてしまうという場合は、事前にきちんと理由を述べて、誠意をもって謝ると良いでしょう。
入社する日を変更したいという場合
さらに、今後もしもあなたが内定したあとに、伝えた入社日に退職が間に合わないという風になった場合にはどうすれば良いのか?
予定通りの入社が厳しいという場合についてまとめてみました。
退職日は厳守したほうが良い
まずはじめに結論として、退職日はしっかりと守ったほうが良いです。
なぜなら、企業側はすでにデスクの用意をしたり、あなたが入ってきてからの会社内の状態をきちんと考えてくれているといった準備をしてくれているかもしれないからです。
もしかしたら、あなたをプロジェクトのチームに組み込んでいる場合もあります。
このように、あなたを受け入れてくれる準備をしているかもしれないので、もしも入社日が変わってしまえば、こういったすべての予定が台無しになってしまいます。
結果的に、企業側にとって大きな損失となり、かなりの迷惑となってしまいます。
場合によっては、内定の取り消しや、損害賠償に発展してしまうというケースにも発展してしまうかもしれません。
なので、ここはきちんと守っていくのが大事です。
また、現職の人たちから退職を引き留められたという場合もあるでしょう。
そういった場合には、引き止められにくい理由を考えておいたり、自分の上司よりも立場の上の人に掛け合ってみたり、退職の意思が本当に固まっているのなら、いっそのこと「退職願」ではなくて「退職届」を提出してしまうのが良いでしょう。
とにかく、絶対に退職することをゆずらないという気持ちを伝えていくのが大事になっていきます。
どうしても間に合わないときは?
とはいえ、どうしても退職が入社日に間に合わないという場合ももちろんあるでしょう。
そういった場合は、できるだけ速やかに転職先に報告するのが良いでしょう。
そうやって直接やり取りをしていきながらあなたの誠意を相手に見せていくことで、相手側に悪い印象を持たせることをできるだけおさえることができると思います。
あらかじめ採用担当者から時間がしているされている、または電話がつながらなくてこのままだと余計に時間がかかってしまいそうだ、といったような場合は、メールを使いましょう。
直接の訪問はあまりおすすめしないです。
そして、その際にはきちんと謝罪をするということと、延期の理由をきちんと伝えるということ。
入社日の延期を交渉するという際には、かならず謝罪と延期の理由を伝えることにより、担当者の方に熱意を見せることができるので、納得感も与えることができます。
さらに、このようなことは今回限りであるということもきちんと伝えると良いでしょう。
今回は本当に緊急事態で断ったんだということをしっかりと相手に伝えるのが大事です。
電話をかける前にきちんと話すことを整理することが大事でしょう。
まとめ
本記事では、転職時に入社可能日を聞かれたときの適切な回答方法について、NGな回答例も交えながら解説していきました。
また、実際に入社可能日が確定したあと何をしていけば良いのかということについてもまとめていきました。
本文中でも述べたのですが、転職先の入社可能日が確定したらしっかりと現職中の上司や周囲の人に報告するということが大事です。
今回紹介した内容を参考に、転職活動をスムーズに取り組んでいくだけでなく、そのあとの現職での立ち回り方もしっかりとおこなっていきましょう。
というわけで今回はこれで以上となります。
最後までお読みいただきありがとうございました。