転職って逃げなの?判断基準のポイントについて解説

転職-逃げ

現在勤めている仕事で、何かしら自分のなかで不満が募り、転職を検討しているという人も多いかと思います。

「もしかしたら転職って逃げなのかな…」「周囲の人にどう思われるだろう」

とはいえ、こういったような不安を抱えている人も多いかと思います。

「何事も続けるということが美徳」が風習である日本において、そのようなことをついつい考えてしまうというのもとてもわかります。

しかし結論から言うと、別に転職自体は逃げでも何でもないです。

ただ、どうして転職をしたのかという動機によって逃げかどうかの判断基準が決まってくるというだけです。

そこで本記事では、あなたの転職は逃げなのかどうかということについて明確にするために、その判断基準について解説していこうと思います。

この記事を読むことによって、今あなたが抱えているもやもやとした気持ちも晴れるかと思います。

転職自体は逃げではありません

繰り返しになりますが、結論として、別に転職自体は逃げではありません。

ただ、どのような理由で自分が転職をしたかによって判断基準が異なってくるというだけです。

では、その判断基準の線引きは一体どういったところなのでしょうか。

ここではその線引きについて解説していきます。

1.自分の将来への不安から転職をしたという場合は○

もしも今、あなたが勤めている会社の業務で、自分の将来のキャリアに不安があるという場合は、転職を考えてもありだと思います。

また、今の会社が明らかに問題のある会社であるという場合も、「逃げ」という形で転職をしても問題はありません。

例えば、残業代が支給されない、有給が使えない、長時間労働を強いられていると言ったような状態だと、心身の健康を害してしまいます。

たとえそれが理由で病気になってしまったとしても、会社が責任を取ってくれるかといえばそうとは限りません。

やはり、いちばん大事なのは何よりも自分自身の心身面での健康です。

なので、今いる環境内で身の危険を感じるというのであれば、逃げの転職をしても全く問題ないでしょう。

2.次の当てもなく転職をしたという場合は×

自分自身の身を守るためという理由ならば転職をしても問題はないということを解説しました。

とはいえ、そうやっていざ辞職をしたものの、次の転職先のビジョンが全く無いというのならばそれは問題です。

今の職場に不満があって、一刻も早くやめたいという気持ちになるのも非常にわかります。

しかし、転職先が決まらないうちに先に辞めてしまっては、キャリア的にも金銭的にもリスクがかなり大きくなってしまいます。

他にも、転職でアピールができるだけの実績がない、同じような理由で何度も辞めている。

こういった場合でもNGです。

一度冷静になって、そのあとにしっかりと今後の計画を立てていくことが大切です。

とある転職者の転職失敗談

ここで、とある転職者の転職失敗談について解説していこうと思います。

~とある転職を希望している男性の話~

あるところに、人当たりが良く、仕事ができていつもポジティブだった男性がいました。

周囲からの信頼も厚く、充実した生活をしていたかと思いきや、ある日のこと

「ちょっと相談があるのですが、よろしいでしょうか」

男性はこういった質問をしてきました。

あんなに充実していたと思われていたのに、一体何があったのかと尋ねてみると、どうやら転職を考えているとのこと。

理由を聞いたみたところ、何でも会社と意見が衝突してしまい、明らかに自分の主張が正しいのに、それが通らなくて会社に憤りを感じた、と男性は言いました。

その男性は、とても正義感が強い人だったため、お客様に嘘をつきたくないとのことからそのような気持ちになったらしいです。

それ以来どうにも会社内できまずい空気になってしまい、一刻も早くそんな環境から抜け出したいために転職を考えたらしいです。

ちなみに男性は、今の会社を辞めた後のキャリアプランについては全く考えていなくて、貯金もあまり無いという状況でした。

少し慌てすぎではとは思うものの、その人はとても優秀な人材なので、転職先もすぐに見つかるだろうとばかりに思っていました。

ほどなくしてその男性は退社をして、しばらくは連絡をとっていませんでした。

その後しばらくしたあと、あるところでその男性にたまたま再開しました。

しかし、その時の彼は落ち込んでいた様子で、話によると、まだ転職先が決まっていないというのです。

何社にも応募して、面接もおこない、その度に落とされていたため、自信をなくしていたようでした。

現在は、生計を立てるために、アルバイトという形で知り合いの会社の手伝いをしているそうでした。

この男性の体験談から言えることは、たとえ優秀な人材だとしても、安易に転職をおこなえばその先は保証できないよということです。

確かに、現在の職場環境を変えたいという一心で転職をするのも悪くない選択かもしれません。

しかし、冷静に現在の状況を把握せずに突飛なことをすると、取り返しの付かないことにもなりかねません。

なので、これから転職を考えているという人は、何も転職そのものが悪いと言っているのではなくて、きちんと計画を立ててから行動を起こすべきだということです。

転職以外にも逃げることは可能です

転職もありですが、とはいえリスクもかなりかかってくる行為だということがわかったかと思います。

しかし、ここでもう一つ提案があります。

それは、何も転職することだけが逃げではないということです。

転職以外にも逃げる方法はいくつかあるので、転職だけに固執する必要はあまりないかもしれないです。

そこで次は、転職以外の逃げの方法について解説していこうと思います。

今回は2つの方法をまとめました。

1.社内での相談を試みる

もしも今あなたが、人間関係や仕事での悩みを抱えていて、それが理由で転職を考えているという場合。

そんなときは、まずは上司や同僚に相談してみましょう。

なぜなら、もしかしたら異動や転勤、業務量の調整によって悩みが解決するという可能性があるからです。

さらに、自治体などにある労働相談窓口などを活用して相談に行くのも一つの手だと思います。

しかし、それでもあなたの悩みが解決しないという場合は、転職もアリかもしれません。

2.うつ病になりそうだったら求職もあり

病気や体調不良等の理由で休息が必要という場合に、会社の求職制度を利用するというのも一つの手です。

あなたが現在転職を考えているという理由は、もしかしたらうつ病が原因になっているかもしれません。

なので、もしかしたら、長期休暇を取ることによって今の悩みが解消されるかもしれません。

ただ、会社の中には休職制度そのものがないという場合があります。

なので、そのような、体調が万全でないまま勤務し続けなければならないというような職場環境だった場合は、転職することも一つの手です。

まとめ

いかがでしたか?

今回は、あなたが現在検討している転職が、果たして逃げなのかどうかということについて、判断基準のポイントをいくつか解説していきながらまとめていきました。

転職という行為自体は、正直別に逃げではないとは思います。

自分にとって働きやすいライフスタイルを追求していくのは、ごく自然なことだと思いますし、むしろ応援していきたいです。

しかし、転職という行為についてはリスクも存在するということも頭の中に入れておくということをおすすめします。

たとえ、以前勤めていた職場でどんなにポジティブで良い実績を出していたとしても、転職をきっかけに落ちぶれてしまうという人は大勢います。

なので、今のご自身の貯金具合や、今後のキャリアプラン等、これから転職をおこなっていっても問題がないように、きちんと計画性を持っておこなっていった方が良いです。

さらに、そうやって計画を立てている中で

「もしかしたら転職以外でも逃げの方法はあるのでは?」

といったような場合も出てきます。

そんなときは、今回説明した内容を参考にいろいろと試みてみることをおすすめします。

というわけで以上となります。

参考になれば幸いです。

シェアする

フォローする