頼りすぎるのは逆効果?転職サイトを使わないほうがいいケースとは

転職サイト 使わない方が良い

転職活動を行う際に、企業研究や情報収集などを目的に転職サイトを活用する事例を数多く見かけます。

ただし、転職サイトへの過度の依存は転職活動そのものを長期化するリスクがあるため注意が必要です。

転職活動を有利に進めるために、転職サイトを使わないほうがいいケースはどのようなものがあるか、詳しく紹介していきます。

転職サイトを使わないほうがいいケース

ベンチャー企業やスタートアップ企業に転職希望している

転職サイトに求人広告を載せるために、一般的に掲載を希望する企業は転職サイトに掲載料を支払います。

転職サイトでは様々な業種の求人広告を見ることができますが、業界大手などの大企業からの広告を多く見かけます。

転職サイトを使わないほうがいいケースとして、ベンチャー企業やスタートアップ企業を希望する場合は、転職サイトに掲載されていないことが多いため、直接連絡を取るのが効率的です。

希望する企業が数社程度である場合も同様に、採用担当者と直接やりとりを進めていくことで転職活動期間を短くすることができます。

膨大な情報量の処理に手間がかかる

転職サイトには数多くの求人広告が掲載されているため、情報収集を目的に利用する場合には短期間で効率よく手に入れることができます。

2019年1月現在、転職サイトのビズリーチには約9万5千件、DODAには約5万件の求人数があり、パソナキャリアやリクナビNEXTなどの他の転職サイトにも数多くの求人が掲載されています。

ただし、様々な業種が掲載されている転職サイトの膨大な情報量から、自身が本当に必要な情報は何かを分からずにやみくもに掲載情報を眺めていると、ただただ時間だけが過ぎてしまいます。

結果的に、転職活動期間がどんどん長くなってしまうため、情報の取捨選択が得意ではない場合は、複数の転職サイトに登録するのは避けた方が無難です。

応募要件に見合っていない

転職サイトに掲載されている応募要件の中には、職歴や年齢制限などが事細かに書かれていることがあります。

年齢制限が35歳までの求人に対し、36歳の転職希望者が応募したとしても、採用担当者の目に留まる可能性は高くありません。

その他多くの転職希望者の中から、応募要件に見合った人を優先的にチェックするからです。

転職サイトによっては、Webシステム上で応募要件に合わない転職希望者をスクリーニングして別フォルダに分けてしまうこともあります。

応募要件にはそぐわないが転職先として希望する場合、転職サイトを介さずに直接やり取りするようにしましょう。

転職サイトを使わないことによる利点

検索に手間をかける必要がなくなる

転職サイトのカテゴリーが大括りになっていると、大量の求人案件から自身に見合ったものを見つけるのはとても大変です。

システムエンジニアの職を求めている場合でも、カテゴリーがIT全般となっているとWebデザイナーなどの別の職種が検索結果の上位に来ることがあります。

検索結果の画面では、希望に沿った求人案件なのかどうか見分けが付きにくいことが多く、一つ一つクリックして中身を確認する必要があります。

求人案件を探すために転職サイトを活用する場合でも、むやみに時間をかけないように注意しましょう。

転職するチャンスを自身の実力でつかみ取れる

転職サイトに登録されている就職希望先の募集案件の中で、年齢制限で引っかかっていた場合、転職サイトを経由して採用面接にまで結びつけることは容易ではありません。

募集案件に合致しておらず、門前払いになる可能性が高いからです。

ただし、職務経験など即戦力に結びつくようなスキルを持っている場合は、採用担当者と直接やり取りすれば自分自身を分かってもらえるため、採用に結びつく可能性が高まります。

企業のホームページやソーシャルネットワークサービスなどを利用すれば、自分から企業に対してコンタクトを取ることが可能なため覚えておくと便利です。

採用面接の合格率に差は生じない

転職を希望する業種や職種が何か決まっており、さらには働きたいと考えている企業を数社にまで絞り込んでいる場合は、必ずしも転職サイトを経由する必要はありません。

採用担当者の立場からすると、どのルートからでも優秀な人材を採用したいと考えるため、転職サイトを経由しても企業のホームページなどから直接応募した場合でも、採用面接まで進んでしまえば合格率はほぼ同じになることが一般的です。

転職サイトを使わずに転職先を探す方法

地域のハローワークを活用する

地方に多く見られるハローワークには、地域に密着した求人情報を数多く取り揃えていることが多いため、地元企業への転職を希望する場合に活用すると便利です。

ハローワークに出向くと、担当職員から転職希望先に対して面接の段取りなどのサポートを受けることができます。

担当者とのコミュニケーションを密に取ることで、転職活動を有利に進めることが可能です。

社員紹介採用を利用する

社員を通じて転職希望者を紹介し、採用選考を行う方法が注目を集めています。

社員の人脈を活用するため、企業は人材確保にかけるコストを抑えられるだけでなく、質の高い人材を確保できるメリットもあります。

転職希望先に知人や友人がいる場合には、媒体を活用した企業情報だけでは得られない生の声を聞くことで、事前に企業風土や職場環境を把握できるため有効に活用しましょう。

採用担当者のSNSを通じて応募する

IT企業を代表とした、スタートアップ企業に多く採用されている求人方法の一つです。

SNSに登録されている個人情報が企業側に渡るため、転職活動に必要な情報を改めて開示する必要がなくなるメリットがあります。

ただし、SNSに投稿しているプライベートな部分も含めて情報が渡るため、あまりにもパーソナルな情報を出すのは差し控えるのが無難です。

転職活動中は、SNSへの投稿にも気を配るようにしておきましょう。

転職サイトの利用が適しているケースは

転職サイトの応募要件に合致している

転職活動のゴールの一つは、無事に希望先への転職が決まることです。

転職サイトの利用が転職への近道であると判断したのであれば、あるものを有効に活用するのが得策です。

特に、転職サイトに掲載されている応募要件に合致していれば、採用担当者の目に留まりやすくなるため、積極的にエントリーしていきましょう。

転職サイトに掲載されている企業に応募したい

希望する転職企業の決め方の一つに、転職サイトに掲載されている企業から選ぶという方法があります。

サイトに掲載されている企業内容を確認することで、会社の特徴や経営状態などを客観的に判断することが可能です。

同業他社が多い企業を選びたい場合は、転職サイトを活用するのが得策です。

転職を希望する会社とのコネを持っていない

転職を希望する会社に縁故関係がない場合や、友人や知人などがいなくリファラル採用が期待できないケースなどでは、転職サイトを活用すると便利です。

企業へのアプローチをする上では、門戸が開かれている転職サイトを利用することで、採用担当者とのコネクションが生まれるため、上手く活用していきましょう。

転職サイトへ任せきりにしないために

転職サイトには、自身の情報網では手に入りにくい数多くの転職情報が掲載されており、気軽に応募できることも魅力の一つです。

ただし、転職サイトへの過度の依存は、転職活動を長期化するリスクがあることも分かりました。

転職するにあたり自分の意思をしっかりと持ち、失敗を恐れずにポジティブで有意義な転職活動を過ごすようにしていきましょう。

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